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経済・社会

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2022/12/19
木滝主任研究員によるリサーチノート「COVID-19による出生率への影響とその経済社会的要因」を掲載しました。

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のパンデミック(世界的流行)が始まってから、すでに2年半以上が経過した。2022年9月末までの感染者数の累計をみると、世界全体のCOVID-19の感染者数は6.2億人、死亡者数は655万人に達している。感染者数としては、1918~19年のいわゆる「スペイン風邪」を上回る規模とみられ、現在もなお感染拡大が続いているという点ではまだ予断を許さない。

 しかし、ワクチン接種が普及したこともあり、その拡大の勢いは最近ではかなり減衰してきている。実際、ここ一年間の世界の累計感染者数の推移をみると、2021年9月末では2.3億人、2022年3月末では4.9億人である。半期ごとの対前期比でみると、前半(2021年10月~2022年3月)では108%と、感染者数が2倍以上に増加したのに対し、後半(2022年4月~2022年 9月)では27%と、増加率は大きく低下している。COVID-19には季節性があるものの、2021年度後期から2022年度前期にかけての感染者数の増勢の低下は目に見えて大きいといえる。こうした傾向を受けて、例えば我が国でも2022年10月に外国人の入国者数の上限が撤廃されたように、感染拡大抑止のために導入された各種規制が緩和・撤廃される動きが続いている。

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