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経済・社会

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2024/02/22
柿原主任研究員によるコメンタリー「日本高炉メーカーの生産プロセスの転換 -高炉廃止、電炉化の選択-」を掲載しました。

 2022年JFEスチール㈱が西日本製鉄所倉敷地区の第2高炉を、2023年日本製鉄㈱が九州製鉄所八幡地区の戸畑第4高炉を廃止し電炉化する方針を発表した。また、㈱神戸製鋼所は2030年頃までに低炭素化の取組みとして高炉の設備更新にあわせて電炉化も視野に入れ検討するとしている。

 高炉の設備寿命は補修等を考慮すると約20年である。JFEスチール㈱の倉敷第2高炉は2003年より稼働しており、設備更新にあわせての電炉化の選択であったが、日本製鉄㈱の戸畑第4高炉は稼働開始が2014年であり法定耐用年数14年を経過していない9年目での電炉化への決定であった。

 従来、自動車メーカー等、需要家が求める高機能鋼材は高炉法でしか製造できず、また電炉は高炉に比べ生産性が低いといったことから、現在の日本の粗鋼生産量の約75%が高炉法、約25%が電炉法により生産されている。

 なぜこの時期に日本の高炉メーカーは高炉法から電炉法へと生産プロセスを転換することについて検討し、その方針を決定するに至ったのであろうか。

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