English

外交・安全保障

  • 中曽根平和研究所ホーム
  • 研究
  • 外交・安全保障
  • 韓国・北朝鮮研究会コメンタリー No.6「強対強、正面対決の対米・対敵闘争原則」への転換 ─北朝鮮の「現実化」路線─」(横溝未歩・中曽根平和研究所協力研究員)を掲載しました。
  • Facebook
  • Twitter
  • LINE

2024/02/13
韓国・北朝鮮研究会コメンタリー No.6「強対強、正面対決の対米・対敵闘争原則」への転換 ─北朝鮮の「現実化」路線─」(横溝未歩・中曽根平和研究所協力研究員)を掲載しました。

北朝鮮の現在の動きを理解するためには2019年のハノイでの米朝対話まで遡る必要がある。北朝鮮は17年に6回目の核実験を行ったほか、日本上空を飛び超えるミサイルを含め、弾道ミサイルの発射実験を相次いで行った。後に、トランプ大統領が当時、実際に北朝鮮との戦争を想定し、核を使った戦争にも備えようとしていたということが側近らの回顧録によって分かっている。それほど緊張が高まった17年だったが、北朝鮮はこの年の11月29日に米国本土全域を打撃することができ、また超大型重量級核弾頭の装着が可能だという弾道ミサイル「火星15」型の発射実験に成功する。その直後である18年の「新年の辞」で金正恩は「米国は決して私とわが国を相手に戦争を仕掛けることができない」と宣言した。その上で「凍結状態にある北南関係を改善し、意義深い今年を民族史に特記すべき画期的な年として輝かせなければならない」、「北と南は情勢を激化させることをこれ以上行ってはならず、軍事的緊張を緩和し、平和的環境を整えるために共同で努力すべき」と述べ、この年に韓国・平昌で開かれることになっていた冬季五輪に代表団を派遣する準備があることを表明した。

< 前のページに戻る

外交・安全保障の最新記事

記事一覧へ >

他の研究活動

公益財団法人 中曽根康弘世界平和研究所(NPI)
Copyright ©Nakasone Peace Institute, All Rights Reserved.