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2021/10/05
9月21日に、NPI「知りたいことを聞く」シリーズ
「アフガニスタン情勢のこれからと国際テロ」を開催しました。

アフガニスタン情勢のこれからと国際テロ

 NPI「知りたいことを聞く」シリーズは、人々が関心を寄せる旬のテーマについて、第一線の研究者に「知りたいこと」を投げかけて見解を聞く討論会です。。


 モデレーターは当研究所理事長の藤崎一郎が務め、今回はパネリストに元国際連合事務総長特別代表・国連アフガニスタン支援ミッション代表の山本忠通氏、中東調査会研究員の青木健太氏をお迎えしました。また、在京米国大使館公使政治安保担当のザハリー・ハーケンライダー氏にもアメリカの戦略の方向性、日本の役割についてコメントをいただきました。


 ウェビナーのお申し込み時に皆様から寄せられた「聞きたいこと」を下の4つのグループに整理してパネリストに投げかけ、議論しました。


1.(内政について)

 ターリバーン政権は、前回同様に宗教的に過激かつ暴力的であり、結局、自由で開かれたものにはならないのか。これまで歳入の40%は外国からの援助であり、米国にある資産は凍結されている。ターリバーンは経済運営のために「変わった」という演技をし、これに国際社会も付き合うふりをして人道援助等をするという構図になっていくのか。それともイランのようにターリバーンは突っ張っていくのか。


2.(対応について)

 西側協力者などに対するターリバーンの報復は続くか。アフガニスタン人を出さないのは報復のためか。取り残された人々は陸路でまだ出られるか。カルザイらは結局どんな役割か。ドスタムも脱出し、もはやターリバーンに対抗できる勢力は皆無なのか。


3.(テロについて)

 ターリバーンは、ドーハ合意を守ってテロの温床とならないようにしていくか。それとも米国情報機関が分析しているようにアルカイーダ等と連携していくか。ターリバーンとイスラム国との対立は続くか。これから西側への国際テロ、報復合戦が時間をかけてエスカレートしていくと見られるか。


4.(国際関係)

 中露パキスタンはこの状況で漁夫の利を得ようとし、西側の人道的要請をブロックしている。他方、帝国の墓場への深入りも避けたいと見られる。中露パキスタンはどんな戦略をとっていくと見られるか。日本、国際社会、国連には他の選択肢はあったのか、何を失敗したのか、これから何をしていけばよいか。

そのほか日本退避遅延問題に関して等、なんでも見解をお聞きしたい。

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