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外交・安全保障

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2022/02/21
森聡上席研究員(法政大学法学部教授)によるコメンタリー「バイデン政権のインド太平洋戦略」を掲載しました。

 バイデン政権が2022年2月11日にインド太平洋戦略を発表した。①自由と開かれた(free and open)、②連接された(connected)、③繁栄する(prosperous)、④安全な(secure)、そして⑤強靭な(resilient)という、5つの柱でインド太平洋戦略を定義している。この戦略文書の発表によって真新しい大きな取り組みが始動するわけではない。すでに知られている政策が、5つの仕切りによって整理されており、サプライズはない。この種の地域戦略の文書は、アメリカの関与コミットメントの強さを訴え、関与の意味や文脈を設定するという役割を果たすもので、戦略的コミュニケーションのツールでもある。個別の政策よりも、どのようなメッセージやシグナルを発しているかに注目すべきであろう。以下、①発表のタイミング、②利益重視アプローチ、③対中アプローチ、④経済的関与の枠組み、⑤重層的なパートナーシップ外交、⑥日韓関係改善への期待、⑦安全保障といった論点のポイントを指摘したい。

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