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外交・安全保障

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2023/03/31
北東アジア情勢研究会コメンタリーNo.13「韓国の政権交代と日韓関係」(小池修・防衛研究所理論研究部政治・法制研究室研究員)を掲載しました。

2022 年 5 月 10 日、同年 3 月に行われた韓国の大統領選挙で勝利した尹錫悦候補が大統領に就任した。2017 年に朴槿恵元大統領の弾劾が成立した後、不利な状況に置かれていた韓国の保守政党が5 年で政権交代を成し遂げたことになる。前任の文在寅政権に対する批判と政権交代への要望を受けて誕生した尹政権は、外交・安全保障政策においても前政権との差別化を図った。日韓関係もその例外ではなく、尹大統領は継続的に関係改善への意欲を見せた。その結果、2023 年になって韓国政府が最大の懸案となっていた旧朝鮮半島出身労働者問題(いわゆる徴用工問題)の解決策を示すと、尹大統領が訪日して岸田首相と首脳会談を行い、未来志向の日韓関係への道筋を開いた。このように韓国の政権交代を契機に、「国交正常化以来最悪」とまで表現されていた日韓関係に改善の機運が高まっている。本稿ではこの流れの背景について韓国の尹政権の外交安全保障政策の観点から論じたい。

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