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2025/09/11
海洋安全保障研究委員会リサーチノートNo.4「ハイブリッド戦対処は台湾強制統一の阻止にどう役立つのか -ハイブリッド戦と本格的軍事侵攻、中国による二重の脅威への対処- 」(松村五郎・元陸上自衛隊東北方面総監)を掲載しました。

 ロシアによるウクライナ侵略戦争が、約3年半を経た今もなお続いている。この戦争においては、ロシア、ウクライナの双方が、大規模な地上部隊を戦線に投入して、本格的な地上戦争を繰り広げている。しかし、プーチン大統領が狙っていたのは、本当にこのような大規模戦争による勝利だったのだろうか。多くの識者が、プーチン大統領のそもそもの狙いは、1週間程度の短期でウクライナに親ロ政権を樹立することだったのではないかと論じている。

 実際、2022年2月24日に大規模なロシア軍が国境を越えて侵攻する前から、ロシアは工作員を潜入させて親ロ派擁立工作を行い、偽情報を流布してウクライナ民心の不安定化を図るとともに、大規模なサイバー攻撃によってウクライナを政治・経済・社会の各分野で弱体化するなど、いわゆるハイブリッド戦を行っていたことが指摘されている。。その総仕上げが、大規模な軍が国境を超えるという威圧の下で、工作員に誘導された空挺部隊がキーウを制圧し、親ロ政権を打ち立てるという作戦であったと考えられる。この作戦自体は、両国軍隊間の本格的軍事戦争を想定したものではなかった。

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