日米同盟研究会
趣旨
23年度から3年間にわたり、東アジアに内在する朝鮮半島、台湾海峡問題、あるいは協力の可能性などについて、韓国、北朝鮮、台湾、中国、ロシアの地域の専門家が各々の「内政」や「歴史・秩序観」などを踏まえて考察し、その成果を米豪、欧州との対話によって深化させるとともに、研究成果を内外に発信し、かつ外務省、政府に提言していくことを目的とする。世界的にも有数の日本の東アジア地域研究の成果を外交政策に接続させていく試みである。韓国・北朝鮮研究会、中国・台湾研究会、ロシア研究会、日米同盟研究会、多国間関係研究会の5つの研究会（ユニット）からなる。
日米同盟研究会では、朝鮮半島及び台湾、インド太平洋地域の諸問題をめぐるアメリカの政策論議の動向、ならびにそれらの政策をめぐる共和党・民主党の政治の動向を調査する。大統領の政策のみならず、連邦議会での政策審議の動向も追跡する。上記動向の日本ないし日米同盟へのインプリケーションを分析する。
メンバー構成（敬称略）
リーダー： 森 聡 慶應義塾大学法学部教授／中曽根平和研究所上席研究員
高橋 和宏 法政大学法学部教授
渡邊 紫乃 上智大学グローバル学部教授
古賀 慶 南洋理工大学教授
桒原 響子 日本国際問題研究所研究員／マクドナルド・ローリエ・インスティテュートフェロー
石田 智範 防衛省防衛研究所主任研究官
寺岡亜由美 コロンビア大学東アジア研究所博士研究員
加藤 智裕 中曽根平和研究所支援研究員
平田 健治 中曽根平和研究所主任研究員
研究会の活動
第1回 2025年5月29日
テーマ： 「アメリカのアジア戦略の最前線」（政策論議動向分析） 第３巻第１号の議論
報告者： 桒原響子客員研究員、寺岡亜由美協力研究員、渡辺紫乃客員研究員、加藤智裕支援研究員
2025年5月29日
コメンタリーNo.63「トランプ政権の「偽情報対策」廃止政策の全貌」（桒原響子・日本国際問題研究所研究員）
2025年5月31日
コメンタリーNo.64「米中関税合意をめぐる中国の評価」（渡辺紫乃・上智大学教授）
2025年6月2日
コメンタリーNo.65「印パ対立の再燃とアメリカの仲介」（加藤智裕・ケンブリッジ大学客員研究員）
2025年6月11日
コメンタリーNo.66「トランプ政権によるゴールデンドーム開発の始動」（森聡・慶應義塾大学教授）
第2回 2025年6月12日
テーマ： 同上 第２号
報告者： 石田智範客員研究員、古賀慶客員研究員、高橋和宏客員研究員、森聡上席研究員
2025年6月12日
コメンタリーNo.67「シャングリラ・ダイアログにおけるヘグセス演説の４つの論点」（古賀慶・南洋理工大学准教授）
2025年6月13日
ペンシルベニア大学研究員との意見交換「地域安全保障と日米韓協力と歴史問題」
（韓国・北朝鮮研究会と共催）
2025年6月16日
コメンタリーNo.68「李在明政権の発足と在韓米軍の戦略的柔軟性」（石田智範・防衛研究所主任研究官）
2025年6月20日
コメンタリーNo.69「アジア版集団防衛体制の構築と相互性の追求」（寺岡亜由美・コロンビア大学博士研究員）
2025年6月25日
コメンタリーNo.70「「トランプ関税」後の国際経済秩序」（高橋和宏・法政大学教授）
第3回 2025年7月3日
テーマ： 同上 第３号
報告者： 桒原響子客員研究員、寺岡亜由美協力研究員、渡辺紫乃客員研究員、森聡上席研究員、加藤智裕支援研究員
2025年7月3日
2025年7月4日
コメンタリーNo.72「第2次トランプ政権のインド太平洋優先化戦略」（森聡・慶應義塾大学教授）
2025年7月6日
コメンタリーNo.73「インド洋における米印協力の可能性」（加藤智裕・ケンブリッジ大学客員研究員）
2025年7月7日
コメンタリーNo.74「イラン情勢についての中国の反応」（渡辺紫乃・上智大学教授）
※本研究会は、2023年度に採択された外務省の外交・安全保障調査研究事業費補助金によって運営されています。